私は、司法書士登録をするとき、旧姓を職名として使用することを選びました。
司法書士になる前は弁護士秘書・パラリーガルでしたので、仕事を通じて出逢った先輩たちの多くは弁護士です。先輩たちは、司法書士の試験勉強はもちろん、人生をまるごと応援してくれました。その気持が本当にあたたかくて、一生懸命になれました。
おかげさまで合格でき、研修も終えて、(このタイミングで結婚もして、)さて登録をというとき。
「佐藤」として出逢い関係を深めてきた先輩たちに、これからも自然に「佐藤です!」と名乗って連絡をしたい、というシンプルな気持ちで、旧姓での登録を選びました。
(結婚によって無くなってしまう名字を、職名として生かしていきたいという気持ちも。)
唯一の問題は、銀行口座の名義。
インターネットで検索をしてみると、情報はそれほど多くなく、なんとなく「一筋縄ではいかなそう・・」という感覚に。
(登録したころも検索、開業しようと決意したころにも検索、今回も改めて検索・・)
参考になりそうな記事が少しあって、三井住友さんは厳しそう・・、みずほさんは大丈夫そう・・、そんな感覚を抱き、みずほさんに話を聞いてみようかなと、先日、支店を訪問しました。
話したことは、①旧姓で口座を使用したいこと、②マイナンバーカードで旧姓を証明すること、③司法書士会員証で旧姓を職名として使用していることを証明すること、この3つです。
このときは、案内係の方が、執務スペースの担当者と思われる方に内容を話し、指示を受けながら、私の希望する手続きが問題なくおこなえるという結論で案内をしてくれました。
そして案内のとおりに、実際の手続きの日を予約し、この日は終わったのです。
ところが、後日別の担当者さんから電話が来て、「旧姓で使用する手続きはできません」と。
ただ、スッと納得はできず、改めて上の①②③を説明すると、上の方に確認する、という話に。
そして今日、あの後には電話はなく、「確認する」という話で電話は終わっていたので、大丈夫ということかな?と思いながら、予約の時間に銀行へ。
案内の方に聞かれるがままに、再び①②③を説明。
だいぶ待った頃、先日の案内の方がいらして、「ごめんなさい、できません」と。
その後すぐ、責任者という方から離れたブースに案内され、改めて、「ごめんなさい、できません」と。
新しいことは何も言わずに、再び①②③を説明。
そうすると、責任者さんもまた奥へ。
再びいらして、ようやく、「本部にも確認し、通称名として届け出ていただく方法で手続きをしましょう、ということになりました」というGOサインが!
このときに、そういえば、しばらく前に調べていたときに、どなたかのブログで、「通称名」でというワードがでてきたな・・・と思い出しました。
✕ 旧姓を使用したい
○ 旧姓を通称名として使用する届出をしたい
これかもしれない・・・!と思いました。
これから先、口座を旧姓で使用したい!という人がインターネット検索で情報収集したときに、このブログが目に留まって、助けになれたらいいな、という気持ちでこのブログを書いてみました。
(できるの?できないの?とヤキモキしてしまったし、何より時間をたくさん消費してしまったし・・・)
内閣府は、2017年、ということはもう4、5年も前に、「マイナンバーカード等への旧姓併記を進める」とともに、(省略)「銀行口座の開設等で旧姓使用がしやすくなるよう働きかけを行う」べきであるとして、女性活躍の視点に立った制度等を整備しようと動き出しています。
その後、2019年、ということはもう2、3年も前には、住民票、マイナンバーカード等へ旧氏(旧姓)を併記できるようにするための住民基本台帳法施行令等の一部を改正する政令が公布され、施行されています(同年11月5日)。
それなのに、それなのに・・・と思ってしまいますが、銀行さんにも銀行さんの事情があるのだろうことは百も承知。
なので今回のことも、もう!!(涙)とも、もう!!(怒)とも、思っていないです。
ただ、ただ、前述のとおり、同じように不安になって情報収集している方がいたら、このブログを読んで少しほっとしてくれたら嬉しいな、という気持ちです。
(司法書士の同期にも、旧姓で仕事したいと言っていた可愛い子がいたなぁと懐かしい気持ちにも・・)
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写真は、事務所開設の翌日、準備が一段落したちょうどそのときに受け取ったお花とグリーンです。
デスクの右奥に飾っているのですが、ふとした瞬間に、あたたかさに包まれる感覚になります。
お贈りくださったのは、おふたりとも、女性らしくお仕事されている素敵な先輩です。
おひとりは、働くお母さんとしての大先輩で、先日お会いしたときに、「手がかからなくなって、寂しい」という、心に残る言葉をくださいました。^^
(今の私にとっての名言で、しんどいときにいつも思い出して助けてもらっています。今だけだ!寂しくなるぞー・・と。)
おひとりは、ちょうど同じタイミングでお母さんになった、働くお母さん1年めの同志のような先輩で。お礼もお伝えしたくてお電話をしたとき、もっと話していたい・・という気持ちが溢れて、しばらくの間たのしいひとときを過ごさせてもらいました・・!^^
(働くお母さんの同級生の存在、本当にうれしいなぁと思います)